平成22年4月2日〜4日
正式には、諏訪大社式年造営御柱大祭といいます。
寅と申の年に行われ、一説には1200年以上の伝統があるとか。

かぞえで七年に一度なので、実際には6年ごとに行われていて、その大祭が今年
4月の初めに催されました。その上社山出しの様子をお伝えしたいと思います。

平成二十二年庚寅 御小屋の山のもみの木は 里へ下りて神となる
原村が曳航する「前宮二之柱」は八本ある柱のうち、4番目の順番です。
朝は大雨のなか、カッパを着ての出発になりました。
大雨の中始まりました。 氏子たちの熱気で湯気があがり出します。
先に通った御柱の跡 初日最大の難所「穴山の大曲り」にさしかかりました。
家の軒や電信柱をギリギリでよけて行きます。
 ようやくはじまった御柱祭。初日は大雨の中、カッパを
 着ての出発となりましたが、氏子の人達はずぶ濡れで
 した。
 雨のせいか思っているよりも人は少なく感じられました
 が、午後になり雨が上がると、人出は多くなり綱を足す
 始末でした。
 今日は「穴山の大曲り」という道の狭いクランクを抜け
 ます。普段この道路はなんで道幅を広げないのか、
 と思っていたのですが、この祭りのためにはこの道路で
 ないといけない、ということが分かりました。穴山の住民
 も道路拡幅には反対したそうです。道路を拡幅してしま
 えば、この祭りは台無しになつてしまいます。
ここが直角に曲がるところ、ちょっとわかりづらいなぁ。
昨日とはうって変わっての好天で、参加者も多く祭り本番というところ。
今日は最大の見せ場「木落し」と「川越し」があります。
二日目は好天に恵まれ、「こども木遣り」も声高々に 喇叭隊です。これがいないと始まりません。
こんな子もおじいさんに連れられ参加していましたよ。 前を行く「本宮二之柱」の木落直前の様子です。
木落し坂を上から見たところ、高低差20mあるらしいですが、実際にはそれ以上に見えます。 木落しを見守る人、人、人。
木落しをする前の儀式の様子。 「前宮二之柱」が木落し坂の上に現れたところ、歓声が上がりました。
女子木遣り隊のかけ声で。 木落し直前です、せり上がってきました。
ついに木落しへ まっすぐ倒れることなく木落しがすみ、拍手喝采バンザイ、バンザイ。
 「前宮二之柱」は木落しが終わったところで時間切れで、川越しには進みませんでした。
 前をいく「本宮二之柱」がちょうど川越しをしていたので、その様子をお伝えします。 
先遣隊が川をわたり始めました。時刻は午後5時をまわっています。 旗持ち隊が渉り始めます。水深は大人の腰ぐらいまでです。
綱を渡すのに赤ふんどし姿の若者が、雪解け水の中へ入っていきました。見ていても寒そう。 本宮二之柱」が川にせり出したところ。
ドスンと落ちました。 反対側の土手を上がるのに時間がかかり、松明をたいての川渡りになりました。
 今日は昨日の雨とはうってかわり、朝から好天に恵ま
 れました。まさに祭り日和です。
 気温もあがり、引き手も多く御柱はぐんぐん進み木落
 坂の上まで来て、昼休憩。その間の前を行く「本宮二
 之柱」の木落を見物し、トイレの長い列に並んで、いよ
 いよ木落しです。
 すんなりと落とせばいいものを、木遣りをする人が後を
 絶たず喇叭の演奏もここぞとばかりに吹いて、延々と
 同じものをやっているようにみうけられました。
 これが祭りなんですけれど。
 結局1時間半以上はかかっていたと思います。
 無事にこけることなく落ちたときは拍手喝采でした。
 でもこの時点で午後3時、川越しは無理と判断され
 翌日に延ばされました。
最後はこんな感じの夕暮れに。
昨日できなかった「川越し」を行いました。2日間で終わる予定が、3日目にかかったため、ちょっと引き手が少なかったような。でも氏子のみなさんは元気いっぱいでした。
川越しに入る準備をしています。すでに命綱をもっている氏子は川に入っています。 木遣りで気合いをいれて。
落ちる直前です。
土手をなかなか上がれず、長い人で30分以上は川の中にいたでしょうか。
ようやく土手にせり上がってきました。
無事に御柱屋敷に到着です。こごてもバンザイ、バンザイ 水に濡れた綱です。藤づるで出来ています。
祭りのあとを物語っていますね。 「前宮三之柱」が国道20号をわたっているところ。
 2日目にするはずだった「川越し」を3日目に延ばした
 ので、今日はなんか人出が少なく曳き手がいなくて、
 引っ張るのに苦労しました。
 川に落ちた後、反対側の土手に上がりません。
 規制線が張られ、曳航関係者以外は立ち入り禁止
 としていたので、一般の観光客が曳き手に入られずに
 余計に人が少なく、川に入っている人は長い人で30
 分以上は入っていたのではないでしょうか。やっとのこ
 とで定位置に付いたときは、もう午後1時を回っていま
 した。午前9時からしていたのに。
 そんなにかかるとはみな思っていなくて、弁当もなく
 サッサと解散となったのでありました。
 次はGWの里曳きです。
「御小屋の山のもみの木は里へ下りて神となる」